ソルフェジオ女性専用障がい者グループホーム 開設から半年
- cli162
- 9月22日
- 読了時間: 2分
前回のブログでは、出産を控えた入居者さんのことを書きました。その後、予定日よりもずいぶん遅れてしまいましたが、タマル産婦人科で無事に出産されました。私自身が取り上げた赤ちゃんです。出産という大きな出来事を乗り越えたのですが、やはり産後は心のバランスを崩され、早めに退院されることとなりました。本当はもう少し子育てを楽しんでほしかったのですが、それもまたその方の選択であり、今はそっと支える時期だと考えています。赤ちゃんはお母さんの希望で里親ではなく施設に預けられていますが、将来的には一緒に暮らしたいという気持ちを持たれています。とりあえず、今は月に一度の面会を続けています。とても緊張されるので、次回は私も付き添うつもりです。ベビー服を買って面会に行かれる姿を見ると、お母さんとしての思いは確かにそこにあるのだと感じます。
さて、ここからが今回の主題です。開設から半年が経った今、ホームでは日々の暮らしに彩りを添える工夫として、ソルフェジオ周波数を取り入れた音楽や讃美歌を毎日流しています。しかも、その音楽は私が作詞作曲したオリジナルのもの。入居者さんたちにとって、落ち着いた空間で心を整えるひとときとなっています。ある入居者さんからは「実は高校時代、コーラス部でメゾソプラノのパートリーダーをしていたんです」と打ち明けられました。私自身も半世紀前にテノールのパートリーダーを務めていたので、思わず話が盛り上がり、まるで当時に戻ったような気分になりました。「コーラス部を作らないといけませんね」と笑い合ったのですが、こうした音楽の記憶は人の心を豊かにし、同じ空間で暮らす仲間との距離を近づける力があるのだと改めて感じます。
グループホームは、ただ生活を支える場所ではありません。音楽や祈りのある空間が、心に安らぎを与え、自立への道を優しく照らすことを実感しています。これからも入居者さんの声に耳を傾けながら、小さなエピソードを積み重ね、共に歩む時間を大切にしていきたいと思います。
P.S.私の書籍、**『リラックスお産のススメ』**が本日、9月22日に発売となりました。Amazonや近所の書店でお求めいただけます。




